連続ブログ小説　～連日おひまさま（29）　新大久保:長野ダイハツ-穂高店

連続ブログ小説　～連日おひまさま（29）　新大久保

2011年06月23日

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若い女の子が行列を作る店・・・

そこはトッポギを売る屋台だった

職安通りにはこんな感じでトッポギを売る屋台が数件あったのだが

不思議なことに全くお客の入っていない店と行列を作る店がある

そんなに味が違うもんですかねぇ

とりあえず買ってみた

1カップで200円

少年と半分ずつ食べようと思ったのだが、辛いものが苦手な少年は興味を示さない

ついでに売っていた　ジョンノホットクと　とうもろこし茶も買った

ホットクとは餅のことで、平べったい生地の中に　あんこが入っている

他にもチーズ味なんかがある

鉄板の上で焼いたものを紙袋に入れて渡される

少年と二人で分けようと思ったのだが甘いものがあまり好きでない
少年は興味を示さない

とうもろこし茶にだけは興味を示していたが
トッポギとホットクを水分無しで食べるのはキツイ

飲食スペースは結構あったのでゆっくり腰を据えて食べようと思ったのだが・・・

とうもろこし茶を貰えなかった少年は少しふてくされて行ってしまった

仕方ないのでついていく

結局歩きながら食べることになってしまった

しばらくすると少年が別の屋台の前で足を止めた

焼き鳥だ

韓国文化の栄える街に来てもブレることなく自分の好きなものを食べる少年

韓流ポップスターには目もくれず研ナオコのCDを探す少年

そして、ビール片手に華やかな街でなく　母の日に贈る花を見つめる少年

その、固い信念に尊敬を抱きつつ新大久保を後にした

つづく・・・