年越し東京見聞録(11) 明治神宮
年越し東京見聞録(10)へ ⇒
クリック!
北門の辺りに来ると人の流れが止まってしまった
列の向こうの様子を伺おうとするが、背の低い我々では全く見えない
ふと、後ろを見ると背の高い外国人がいた(我々はトムと呼んでいた)
トムに写真をお願いする。
!
なんと、トムは全く日本語が話せないではないか!!
辛うじて喋れる言葉が『ワタシニホンゴワカリマセン』ではお話にならない
『日本語の喋れない男がなぜこんなところに』と思ったが、ジェスチャーでなんとか写真を撮ってもらった
トムは写真を撮った後も『オ~ニホンゴワカラナイネ~』『ニホンゴムズカシイネ~』と言っている
実は日本語解るんじゃないのかと思いながら少年と写真を覗き込む
一体どれだけの時間がかかるのだろうか
突然少年がトイレに行きたいと言い出した
列から抜け出すのも容易ではない
私たちはもう戻れなくなるかもしれない覚悟で列から抜け出した
・・・・・・・・・・
トイレから戻った少年を引っ張り強引に列に戻る
冷たい視線を浴びるかと思ったがもはやすし詰め状態なので誰も気にしない
周りを見るとほとんどカップルだ
痴漢対策だろう彼氏が彼女をしっかりと抱きかかえている
確かにこの状況ではどさくさに紛れてよからぬことを考える輩がいても不思議ではない
我々だってこんなところで痴漢にでも仕立て上げられてはたまったものではない
両手で携帯電話を持ち写真を撮るふりをしながら進んでゆく
すると目の前に鳥居が現れた
鳥居を潜って御社殿に行きたい
そこにいる誰もが同じ考えだったのだろう
『危険です!押さないでください!』
警備員の注意に誰も耳を傾けない
『大変ですね』と声をかけたが無視されてしまった
どうやらからかっていると思われてしまったようだ
悲しい気持ちになりながらも御社殿にたどり着いた
明治神宮はディズニーランドより混んでいて とても大変だった
少年は縁結びのお守りを買おうとしたらしいのだが デザインが気に入らなかったらしく交通安全のお守りを買っていた
お守りにデザインを求めてはいけないと思った
つづく・・・
関連記事